【必見】それ本当に節税対策?新米社長さんへ
法人の節税対策
「今期は利益が出るな~」嬉しい事ですが、支払う税金が多くて頭を悩ませている
新米社長さん!
きっと税理士さんがついてくれていると思いますが、その税理士さんで本当に
大丈夫でしょうか?
「利益が出るなら、経費を使えって利益を少なくすれば・・・」
という税理士さんは要注意です!!
これは節税でもなんでもありません。ただのお金の無駄使いです。
なぜ無駄使いになるのか?それを理解するためにはまず!
法人の税金について知る必要があります。
①知ってますか?法人の税金(支払う先)
- 法人税(税務署)
- 地方法人税(税務署)
- 法人県民税(県税事務所)
- 法人事業税(県税事務所)
- 地方法人特別税(県税事務所)
- 法人市民税(市役所)
法人が決算の時に支払う税金はざっくり上記の通りです。
(赤字の時は一部を除き支払いません)
②知っていますか?税金の税率(中小企業の場合)
- 法人税・・・・・・・利益800万以下は15% 利益800万超は23.4%
- 法人県民税・・・・・法人税の3.2%
- 法人事業税・・・・・利益400万以下は3.4%
利益400万超~800万以下は5.1%
利益800万超は6.7%
- 地方法人特別税・・・法人事業税の43.2%
- 法人市民税・・・・・法人税の9.7%
なんとまあ複雑です。これを覚える必要はありません。
覚え方としては、利益の約30%が税金で支払う金額になると覚えてください。(H30年8月現在)
そうすれば、税理士事務所さんが持ってくる月次試算表の利益を見たときに、
利益が100万出ていれば「あ~、税金は全部で30万くらいかかるな~」
と分かります。それでいいんです!!
③なぜ経費を使うと無駄になるのか?
中小企業さんへ向けて書こうと思います。
例えばですね、利益が400万円出たとします。
税金の金額は、上記の方法で見積もるとざっくり120万円。
「えっ!?120万・・・?120万も払うのぉ~!?」
となる訳です。そして税理士に相談。かえってきた言葉は
「何か使える経費はないの?」→→→これがアウトです!
じゃあ、ためしに決算月に経費を使ったとしてみましょう。
①接待交際費・・・10万
②パソコン購入・・・20万
③会社のステッカー・・・10万
これらは本当に必要ではないですが、無理やり使ってみたとします。
結果、経費が40万円増えました。400万だった利益は360万になりました。
そうすると税金は・・・108万!!
「税金、12万円減ったよー!わーい!」・・・となるでしょうか?
いえ、なりません。40万経費で使っても税金は12万しか安くならないんです。
結果!!会社の財布から出ていくお金は28万も増えているのです!!
分かりますか??無理に経費を使っても会社にお金が残らないという事です。
これなら、400万の利益のまま120万の税金を支払った方が会社にお金は残る!
ということなんです。
④こつこつと骨太会社へ
決算の時、利益の数字や税金の金額を見ていろいろと思う事があると思います。
税金を減らすために頭を使うことがあると思います。
でもそんな時、初心にかえるといいです。
「なんの為に会社を設立したのか」です。
「なんの為」を忘れないかぎり、道に迷うことはありません。
節税に頭を使うためにそもそも会社を作ったわけではないはすです。
税理士事務所に勤めていると、いろんなタイプの社長とお話をします。
「いいよ~。払うもん払ってあとは貯金しとくから」っていう言葉がすんなり返ってくると
「なんてカッコイイ社長だろ」と思います。
「なんて頭がいいんだろう」と思います。
こんな事で?と思うかもしれませんが、これを知らない社長は
びっくりするぐらい沢山いらっしゃるのデス。。。
もしも、経費を増やそうと思うならば従業員へ決算賞与を出してあげてください。
そうすれば、従業員のやる気も出ます。仕事を頑張ってくれるようになります。
「会社の為に」という思いが芽生えます。それは必要な投資であると思います。
利益が出たら
- 従業員へ決算賞与を出す
- あとは税金を支払って現金を会社に確保する
これにつきると思います。
少しお役に立てたでしょうか。かゆいところに手が届く情報をこれからもっと
提供していきたいと思います。